2018年9月20日、第52回全国ろうあ者体育大会が、ここ埼玉県で開催できますことを大変光栄に思っております。埼玉での開催は初めてとなります。
「彩の国で魅せよう多彩なプレー! 深めよう絆を!」をテーマに、オープン競技を含めて11競技の熱い闘いが繰り広げられます。各競技の開催会場となる地域をご紹介します。
開会式の会場である越谷市は、江戸時代には日光街道の宿場町として栄えました。国の天然記念物である「越谷のシラコバト」は、県鳥として定められています。
川越市は「小江戸」とも謳われ、城下町として栄えた町です。蔵造りと呼ばれる町並みが今も残り、昔ながらの菓子屋が軒を連ねている菓子屋横丁が有名です。今大会のシンボルマークにも、その町並みのシルエットが採用されています。
深谷市といえば深谷ネギ。そのまま直火焼きにして1本丸ごと食べるのがおいしいそうです。ラグビータウンと呼ばれる熊谷市。アジア初のワールドカップ2019が開催されます。静岡茶、宇治茶と並び、日本三大銘茶のひとつ狭山茶で有名な狭山市。さいたま市は県庁所在地でもあり、129万人の人口を有する国内9番目に人口の多い政令指定都市です。
今回は学生ボランティアの協力も得て、聞こえる人とろう者の交流を通して手話の周知を図りたいと考えています。
また、埼玉県で平成28年4月に制定された手話言語条例は、県下市町でも広がりを見せており、スポーツ分野でも手話普及に生かすことができるよい機会です。
今年、一般社団法人埼玉県聴覚障害者協会は創立66周年を迎えます。埼玉のろう運動の成果として、障害者支援施設「ふれあいの里・どんぐり」、特別養護老人ホーム「ななふく苑」、聴覚障害者情報提供施設「埼玉聴覚障害者情報センター」、放課後等デイサービス事業「ひとつ星・さかど」など7つの事業化に繋げました。
実行委員全員が力を合わせて「手話は生きる力」をモットーに、皆さまを心からおもてなししたいと考えております。
2018年5月吉日
第52回全国ろうあ者体育大会
実行委員長 小出 真一郎
(一般社団法人埼玉県聴覚障害者協会代表理事)